タピオカが流行ってもう随分と経ちますが、その人気はまだまだ健在!
一時期ほどではないにしても、まだまだタピオカ専門店には行列ができています。
このタピオカですが、「原料がタロイモなのか?」という噂があるようですね。
この真相について今回は調査しましたので、タピオカの本当の原料についてお伝えしますね。
目次
タピオカの原料はタロイモではなく「キャッサバ」
結論から言うと、タピオカの原料はタロイモでははなく、「キャッサバ」です。
「キャッサバ」はイモノキ属の熱帯性植物で、芋の一種になります。
ちなみに、キャッサバは日本では生の状態では輸入が禁じられています。
実は生のキャッサバにはシアン化合物という毒が含まれており、毒抜きをしないと危険な植物です。
タピオカはこのキャッサバを無毒化して抽出されたデンプンから作られたものになります。
あのタピオカ独特のモチモチした食感はこのキャッサバならではの食感なのです。
なぜタロイモが原料だと言われているのか?
ここまで見てきたように、タピオカの原料はタロイモではなく、キャッサバという芋の一種でした。
では、なぜタロイモが原料だという噂があるのでしょうか?
これは、台湾で人気のスイーツに「タロイモ」を使ったレシピが多くあるためです。
例えば、これらのタロイモスイーツが、台湾では人気ですね。
タロイモのスイーツ:芋頭酥(ユートウス―)
タロイモの餡が入っている、タロイモパイです。
小ぶりな見た目とは裏腹に、けっこう食べ応えがある台湾の名物スイーツです。
お土産としてもけっこう人気ですね。
タロイモのスイーツ:芋圓(ユーユェン)
台湾の代表的なスイーツの一つに「芋圓(ユーユェン)」というものがあります。
これは蒸したタロイモから作られるデザートで、おしるこの具として入っていたりします。
台湾のあらゆるところで販売されていて、とても美味しいですよ。
タロイモのスイーツ:芋頭蛋糕(ユートウダンガオ)
タロイモを使ったケーキがこの「芋頭蛋糕(ユートウダンガオ)」です。
紫色のクリームが特徴的で、程よい甘さがあり、デザートにぴったりです。
タロイモと里芋(サトイモ)の違いは?
他にも、タロイモとサトイモとの違いについても気になっている方が多いので、こちらもについても解説しておきます。
サトイモと言えば、日本食でもよく出てくるので、おそらくほとんどの方が食べたことがありますよね?
実は、「タロイモ」はサトイモ科の一種であり、「タロイモ」も「里芋(サトイモ)」も同じサトイモの仲間なのです。
そのため、基本的には似ているのですが、いくつか違いがあるので説明します。
サイズ
海外のタロイモとサトイモはどちらも茶色の木の皮のようなものに覆われていて、見た目は似ています。
しかし、タロイモは手のひらよりも大きいサイズであるのが一般的であるのに対して、サトイモは拳よりも小さいくらいのサイズ感です。
食感
海外のタロイモはあっさりした食感なのに対して、日本のサトイモはヌメリ感があります。
同じサトイモでも、食感には大きな違いがあります。
食べ方
海外のタロイモは一般的には、蒸したあとにペースト状にすることが多いです。
先ほどご紹介した台湾のスイーツも、ペースト状のタロイモを使っているものが多かったですよね。
一方、日本のサトイモは、煮る、焼く、揚げるなどいろいろな調理方法で食べられることが多いです。
ペースト状になっていることはあまりないですよね。
まとめ:タピオカの原料はタロイモではない
ここまで見てきたように、タピオカの原料はタロイモではありません。
タピオカの原料は、同じ芋ですが、「キャッサバ」と呼ばれるものです。
このキャッサバのデンプンからできたのが、タピオカでしたね。
とは言え、タロイモもとても美味しいですし、最近は日本でも非常に人気があります。
まだ食べたことはないという場合には、タロイモスイーツにチャレンジにしてみることをおすすめしますよ!